運転に関わる仕事をしていると、毎日のように交通事故を見かけるんですよね。
チョットぶつかっただけの事故から、なかには命を失うような事故まで…。
車を運転するときは誰だって【安全運転】を意識していると思うんですが
そもそも安全運転って?
よく教習所で教わる事と言えば
- 速度を抑える
- 集中力を維持する
- 危険を予測する
- 心にゆとりを持つ
と、まあこんなところでしょう。
どれも大事な気がするんですが、なんだか漠然としていて具体的には分かりずらいって人も多いのではないでしょうか?
では、どうすれば事故を防ぐことが出来るのか?
答えは
この2つを意識するだけで、交通事故は半分以下に減らせるんです!
その理由を解説していきましょう。
なぜ交通事故がおこるのか?
交通事故というものは簡単な話
交通事故の割合
なぜ【車間距離と一旦停止】で事故が半分以下に減らせるのか?
警察庁の発表によると、車両と車両(自転車を含む)の衝突事故が全体の80%以上を占めています。
その中でも上位を占めるのは
- 追突事故 37%
- 出会い頭 24%
つまり、この2つの事故が車両事故の60%以上を占めているというのが事実です。
共通するのは
普通は運転中なら前を見ながら運転しているのに、どうしてこんな事故が多く発生してしまうのでしょうか?
追突事故を減らすには
事故の4割近くを占める追突事故、いわゆる【オカマを掘る】と言うヤツ。
これを防ぐためには車間距離が大事!
しかし
前の車と○○メートル空けなさい
と言われても、見た感じで前車との距離が何メートルかなんてわかりませんよね?
そこで分かりやすく距離ではなく時間で測ります。
具体的には
追突事故の原因
人の集中力は持続しません!
自分が運転する場面を思い出してみると、そこまで運転に集中出来るものでしょうか?
例えば
- 家族でお出かけ
- 彼女とのデート
- 商談に向かう営業マン
運転を仕事にしている人でない限り、色々な事が頭の中を駆け巡っているため『運転だけに集中』というのは難しいのが現実。
ましてや運転というものは実に単調なものなので、仕事で運転をしている者でも長時間になってくると『気が抜けている瞬間』というものは確実に訪れます。
そんな時に前方の車が急ブレーキを踏んで
なんてことに…。
いや、じつは急ブレーキでもないんです。
普通に止まっただけなのに、気が抜けていたため
車が停止するまでの距離
停止距離というのは運転している者がブレーキをかけると判断して実際に車が止まるまでの距離の事。
さらに細かく2つに分ける事ができます。
空走距離
危険を感じてアクセルからブレーキへと足を乗せ換え、ペダルを踏み込んでブレーキが利きはじめるまでの距離。
制動距離
実際にブレーキが利きはじめ、タイヤの回転が止まり滑走した後に停止するまでの距離。
つまり
仮に時速50キロで一般的な反応の人が、乾燥したアスファルトを走行した場合
空走距離=約10.4m
制動距離=約14.1m
停止距離=約24.5m
速度が上がれば当然距離は長くなります。
1トン以上の物体が止まるためには、思った以上の距離が必要なんですよね。
車間距離を3秒以上あける理由
先ほども言った通り距離というものは、いまいちピンとこないものですので時間で説明していきたいと思います。
まず、空走距離は簡単に言うと
これには個人差があり、一般の平均反応速度は0.75秒と言われています。
そして、制動距離は状況によって様々なんですが…。(路面状況や車のタイヤ、ブレーキなどを交換している場合があるため)
一般的に、ノーマル車で乾いた路面を時速50キロで走行した場合1.3秒ほどと言われています。
つまり普通の人が車を停止させる時間は
よほどの車好きでない限り、タイヤやブレーキまでこだわって交換していないと仮定するなら、制動距離は変わらないと考えられます。
つまり、差が出てくるのは空走距離です。
運転していると【集中力の途切れ】からボーっとしてしまったり、ほんの一瞬よそ見してしまったりしたすることは必ずあります。
この時間を0.5秒としましょう。(1秒以上もよそ見するのは論外!!)
となると
だから3秒以上の間隔をあける必要があるんです。
出会い頭の交通事故
2割を超えるのが出会い頭の衝突事故。
交差点や、脇道から優先道路にでる際に起こる縦方向と横方向の事故です。
この事故がおこる原因は
急いでしまう気持ち
渋滞というものは、人から冷静さを奪ってしまう事もあります。
時間にゆとりをもって出発していたとしても、常に変化する交通事情は読めないので渋滞にハマったりするとイライラが溜まってしまいますよね。
そんな時、長い列から逃げるために
なんて方も多いのではないでしょうか?
大通りから1本それて住宅街に入り、そしてショートカットしてまた大通りへ合流するといった走り方です。
確かに裏道なら、ほとんどの交差点に信号が無くなるので大幅な時間短縮が可能となります。
しかし、そのぶん危険も多くなってしまうんですよね。
本人は安全を確認しているつもりでも、急いでいる気持や何度も通った事があるという安心感から『たぶん大丈夫』と思い込んでしまい
そんな心の油断から事故が起こってしまうんです。
停止線で止まる意味
見通しの悪い交差点にさしかかった時、停止線の手前で止まる人はどれぐらいいるのでしょう??
実は…。
その理由は簡単です
止まっても見えないから
そりゃそうでしょ?
角に建物や壁があったら見えませんからね。
じゃあ何で見えない所に停止線を引いているのでしょうか?
それは
コチラからは見えにくいなら相手に気付いてもらうのが大事になるんです。
相手もコチラの存在に気づいていれば止まれる準備ができますよね?
あとは徐行をしながら自分が見える位置まで進んで安全を確認します。
つまり
これは車にだけ当てはまることではありません。
裏道から大通りに出る場合には、歩道を通る歩行者や自転車にも自分の存在をアピールしてください。
交通事故を半分以下に減らすには?
交通事故の半分以上を占めるのが
この事故を減らす方法は
- 車間距離を3秒以上あける事
- 交差点では2段階停止をする事
この2つを意識するだけで半分以上の事故は減らせるんですよね。
もしも交通事故を起こしてしまったら、あなたの人生は狂ってしまう事になります。
車を運転する際は、この辺りを意識して事故を起こさないように心がけましょう。
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