私は仕事上トラックに乗っているんですが、顔にあたる部分であるキャビンにはグリルやバンパー、コーナーやミラーと多くのメッキパーツが装備されています。
車体に施されるメッキパーツは
しかし手入れを怠ると劣化しくすみやサビが発生してしまい、せっかくの装飾が汚らしく見えてしまう事とになります。
このため日頃のメンテナンスが重要なんですが、メッキパーツは繊細な加工が施されているためやり方を間違えると逆に劣化を早めてしまう原因に!
でもメッキパーツの手入れはどうやるの?
って疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は【メッキパーツの手入れの仕方】について解説していきたいと思います。
車に施されるメッキとは?
表面処理の一種で、クロム(Cr)という金属を使用した美しい光沢のメッキ加工の事。
その加工手順は
- 銅メッキを施し磨く
- ニッケルメッキを施し磨く
- その上からクロムを被せて磨く
という工程。
見た目の美しさだけではなく耐熱性や耐摩耗性を向上させ、サビや光の反射を抑えたりと様々な面で活躍してくれる加工です。
しかし表面皮膜は0.02ミクロン~0.2ミクロン(1000分の1ミリ)と非常に薄く、強く擦ったりするのは剥がれの原因となるため絶対にNG!
メッキパーツのお手入れ
美しい光沢を維持するためには、普段のお手入れから注意が必要。
メッキ部分の洗い方と拭きあげ
表面に砂誇りが付着していると傷の原因となりますので、高圧の水で勢いよく流すのが基本。
その後、柔らかいスポンジにたっぷりの泡を乗せ、表面に泡を乗せながら撫でるようにして洗うようにして下さい。
拭き上げにも注意が必要で、硬いウエスで拭くのも危険です。
柔らかいマイクロファイバー素材を用意して、拭き上げも優しく撫でるようにするのがポイント。
コーティングでメッキを保護
クロームメッキはサビに強い事も特徴のひとつ。
では、何故くすみやサビが発生するのか?
原因は、メッキの表面に空いた無数の小さな穴です。
この穴から水や埃が侵入し、クロームメッキ部分ではなく下地のニッケルメッキを腐食してしまうからなんです。
つまり、小さな無数の穴を塞いでしまう事で下地へのダメージをなくすことがコーティングの目的。
このため、一般的なボディのコーティング剤ではなく
メッキパーツを磨くなら
新車の時から早めのメンテナンスが重要なんですが、中古車の場合は前のオーナーがどれだけ手入れしていたかは分かりません。
私のようなトラック運転手も、前の人からの乗り代わりとなるとメッキパーツにトラブルが起こる場合があります。
メッキのくすみを取る方法
よく見かけるのは、メッキパーツに白いシミが出来てしまっている事。
これは水に含まれるアルカリ成分が固着してしまって起こる現象です。
洗車時にしっかり拭き上げても、雨や夜露などの天候が原因で付着してしまう事があります。
放置すると意外と頑固な汚れになってしまうので、早めに除去するのがおすすめ。
その際
しかし内容成分には注意が必要!
アルカリ性の汚れには酸性が有効なんですが、メッキパーツに使用すると剥がしてしまう可能性があるため使ってはいけません!
私の失敗談として、クエン酸系のスプレーで磨いたことがあるんですが
安く済まそうとした結果、余計にメンテナンスが大変になるんで必ず専用クリーナーを使用する事!
メッキの錆を取る方法
ステンレスなどの単一金属なら、研磨剤で磨けば磨くほど光沢は復活します。
しかし、何重にも重ねられたクロームメッキ加工の場合は
サビ取り専用のクリーナーを使用する事は当然で、クロスも専用のアイテムを使用しましょう。
私個人的には、専用クロスも付属した【サビトリキング】がイチオシです
メッキに傷が付いたら?
大きな傷が付いた場合
コンパウンドで磨けば消せるかも?
と考えてしまいますが、こんなことをすると他のメッキにもダメージを与えてしまいます。
自動車整備の経験者が万全の設備で施工するならともかく、素人がDIYでやっても余計にひどくなるのがオチ…。
他の綺麗なメッキ部分まで剥がしてしまう可能性が高いです。
残念ながらプロに依頼し
まとめ
愛車の高級感をアップさせてくれるメッキパーツ。
その効果を自属させる為には、日頃の手入れは大事なポイントです。
基本的な工程は
- 砂埃を落として柔らかいスポンジで洗う
- 表面をコーティング
- トラブルが発生したら専用クリーナー以外はNG
- 傷は素人では修復できない
これらを守って、いつまでも愛車をピカピカに保ちましょう。
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